安全に消毒やろ過が行われている
河川やダム・湖・地下水などを水源として、水道水は作られています。水源から浄水場に水は集められ、急速ろ過・緩速ろ過・膜ろ過・塩素消毒などを経て、普段使っている水道を通り水道水となる事が一般的です。ただし、全ての処理を行っているわけではなく、水質によっては塩素消毒だけをしているところもあります。水道水には微量ですがナトリウム・カルシウムなどのミネラルが含まれているところも少なくありません。地域の水源の中に含まれているミネラルが、そのまま水道水に含まれているからです。 安全基準は水道法4条で定められているため、病原体が含まれにくい衛生的な状態を維持できているのも特質の一つです。世界保健機関が定める基準よりもずっと厳しい基準で塩素による消毒をしている為、安全性には問題ないとされています。
水道管の状態で味に違いがある
住んでいる場所によって水源や浄水場での処理方法、水道管の状態に差があるため、味に大きな違いがあるといわれています。おいしい水といわれている地域であっても、集合住宅では貯水槽にいったん貯めてから給水されるため、貯水槽の汚れやさびなどによって味が変質し、おいしくないと感じる場合もあります。また、一戸建てでも老朽化している建物の場合、敷地内の水道管のさびなどから味に違和感があることも少なくありません。ただし、新築の建物で水道管が新しい場合、それほどおいしくないといわれる地域の水でも、飲むことが可能な場合はあります。さびなどに邪魔されない水を飲む場合、フィルターを使うか、水道管取り換えなどの対策が必要となるため、専門業者に相談しましょう。